フランス料理に欠かせないカトラリーの歴史①
こんにちは。レストラン間です。
今回は、フレンチなどの洋食には欠かせない、
カトラリーの歴史について、
紐解いてみたいと思います。
ナイフ・スプーン・フォークに代表される食器たちですが、
実はこれらがセットで出されるようになったのは、19世紀ごろです。
今から考えるとおよそ200年前、
ということになります。意外と浅い歴史ですよね。
じゃあカトラリーが普及する前は、
どうやって食べていたの?というのが気になるところです。
驚くべきことに、実は「手」を使っていたんです。
一概に「道具がなかったから」ではないようです。
手づかみ食事スタイルの裏にあるのは、
「指は神様が与えた優れた道具である」という宗教観だったのです。
食事に触れられるのは自分の手指だけ、
というような教えが根本にあったのだと考えられます。
カトラリーの中で、最も早く、
12世紀ごろテーブルに登場してきたのはナイフでした。
とは言っても、現在のように個人用として置かれているのではなく、
大きな肉を切り分けるためのナイフがテーブルに一本だけ用意されていたようです。
その後、15~16世紀になると、ようやく一人一人がナイフを使うようになります。
14、15世紀ごろにスプーンが食卓に登場し、
スープを飲むために使われました。
しかし、これは上流階級での話。
スプーンは当時、高級品だったため、
一般庶民には普及していませんでした。
庶民がスプーンを使うようになるのは
17~18世紀ごろにまで下るようです。
カトラリーの歴史やフランスの歴史を感じながら、
レストラン間のフランス料理を味わってみるのも、
楽しいかな?と思います。
次回は、なかなか浸透しなかった、フォークの歴史について
ご紹介させてください。
レストラン間
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-25-3 EBISU HANA BLDG 1F
・JR恵比寿駅 東口改札より徒歩3分
営業時間:
ランチ/12:00 – 15:00(土日のみ)
ディナー/18:00 – 23:00
定休日:月曜日、毎月第3火曜日
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